海牛を間近でぎゅうっと
© Wayne Lynch/All Canada/Offset/Shutterstock
好奇心旺盛なマナティーとにらめっこ遊びをするのは結構ですが、「海牛 (カイギュウ)」の一種であるこの動物との体格比べは勝ち目がないのでおすすめしません。浅瀬に浮かぶ姿は気球のようですが、米国フロリダ州に生息するマナティーは体重 1,500 kg 超、体長 3.6 m 近くになることもあります。マナティーは船との衝突や生息地の自然破壊によって絶滅危機に陥ったため、50 年前までフロリダ州ではめったに見られませんでした。その後絶滅危惧種法によって保護対象に指定されたため何とか持ち直し、2017 年にこの海獣の状況は「endangered species (絶滅の危機に瀕している種)」から「threatened species (絶滅のおそれがある種)」に危急性が下がりました。これも名誉ある称号ではありませんが、改善には違いありません。