空高きところに起こる火

空高きところに起こる火

© Westend61/Getty Images

標高およそ 5,900 m を誇る、世界でもトップクラスに高い火山であるコトパクシ山は、環太平洋火山帯の中でも特に高い火山です (歌の歌詞ではむしろ低く下がっているように聞こえますが)。アンデスのなだらかな丘陵地帯にそびえるこの火山は、エクアドルで 2 番目に高い山です。今でも活動している活火山であり、そのマグマは地下で長い旅をしています。エクアドルの名前の由来が赤道であることから想像が付くとおり、コトパクシ山のクレーターも赤道付近にあるので、赤道付近の膨らみが原因で地球の中心から最も遠い場所になっているのです。その距離は、地球の中心から約 6,400 km 離れており、エベレストの高さよりもさらに遠いので、マグマにとっては大変な旅であることでしょう。