潮に縛られて
© Sebastian Wasek/Sime/eStock Photo
ティオラム城の名前はスコットランド・ゲール語で「乾燥している」という意味ですが、その立地は名前に反して水気にあふれています。海のロッホであるモイダート湖がティオラム城のある陸繋島を囲んでおり、撮影時はうまく水が引いていたようです。この城に行くにはこれらの水浸しの道を使うしかないため、潮が満ちると徒歩では行けなくなります。かつて要塞だった時代には、この潮汐のおかげで歩兵の侵入から守られていましたが、今や城にとっての脅威は内部で発生しています。つまり、補強されていないので崩れやすいのです。この小島は私有地で、潮汐をチェックして訪れることは可能ですが、ティオラム城の内部は立ち入り禁止となっています。