不毛というわけでもない小さな島
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ここガラパゴス諸島では、生命は逆境に打ち勝つものであるようです。小さなバルトロメ島は不毛の島で、緑地はご覧いただいているものを含めてわずかしかありませんが、対になった浜辺を持つこの狭い半島は生物で満ちあふれています。エクアドルや他のどの国の本土からも 800 km 以上離れた地で、動植物はただ生命をつないでいるだけでなく、元気に育っています。1830 年代に若き日のチャールズ ダーウィンがこの諸島を訪れたとき、彼はたくましく豊かな命、すなわち大陸で見られるものとよく似た、しかしほんの少し異なる植物や動物に感銘を受けました。彼は、地球上で最も遠く離れた生物でさえ共通の祖先を持つという仮説を立て、20 年以上を経た後にこの考えを発展させた著書『種の起源』によって進化生物学分野の先駆者となりました。