サルガッスムが作る帯
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カリブ海のほとんどの水域は、北大西洋環流に従って動きます。この環流に囲まれているのが、穏やかで澄んだサルガッソ海です。その名は、海藻のサルガッスムが大量にあることに由来しています。もっとも、近年はどんどん外部にも進出が進んでいます。気温の上昇と栄養豊富な廃棄物の流出が相まって、藻類が大量発生しやすくなっており、これが北大西洋環流によって押しつぶされると、大きな塊が形成されます。なかでも最大の塊は大西洋サルガッスム ベルトと呼ばれ、現在は約 8,000 km もの長さに達しています。この海藻の臭いは海水浴客にとって悩みの種ですが、海面に帯状に浮かんでいるようすは、空から見るとたいへん魅力的です。