美しい鳥
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ブラジル中部の熱帯雨林は、非常に蒸し暑い場所です。さいわい、写真のオニオオハシは、生まれつきエアコンを体に備えています。この巨大なクチバシは、一見、仲間にアピールするためのものに見えますが、別の可能性を考えてみてください。実は、血液を冷やすためのラジエーターでもあるのです。オオハシのオハくちばしには、表面近くに多数の血管が通っており、体温を下げる効果があります。また、くちばしへの血流を自在に調整でき、特に気温が高い日には血管を拡張させて、冷却効果を高めることさえできます。人間も鼻などで同じことができれば便利かもしれませんが、オオハシのくちばしは体表面の 50% を占める大きさなので、人間が真似をすると突然頭が重くなってしまうかもしれません。