天を仰ぐ石の都市
© Tim Draper/Sime/eStock
古代ナバテア人は、この写真付近の峡谷を通る、曲がりくねった狭い道を通って、石壁に刻まれた首都ペトラに出入りしていました。1,000 年以上前のことで、世界は今とは大きく違っていたでしょうが、それでも旅人たちが空を見上げれば、私たちが見ているのと同じ星を見つめることができました。きっと夜空の星からさまざまな形を見出し、それらについての物語を語っていたに違いありません。この写真の星座は、狩人の形をしたオリオン座で、三つ星のベルトが特徴です。非常に有名な星座ですが、ナバテア人がこれに名前を付けていたかどうかは不明です。この狩人の名前と職業はギリシャ神話に由来するものですが、他にもさまざまな文化において、羊飼いや、巨人、踊り子、神話上の人物などに見立てられています。