谷間の集落,バスク地方,スペイン

谷間の集落,バスク地方,スペイン

© Tuul & Bruno Morandi/Digital Vision/Getty Images

お腹が空くバスクの旅

ふたつの文化の架け橋でありながらも確固たる独自性を維持しているバスク地方は、フランスとスペインの国境に位置し、その大部分がピレネー山脈西部に含まれます。ここでは翻訳アプリをフランス語かスペイン語に設定すれば不自由なく過ごせますが、地元の人に気に入られるには、バスク語の単語をいくつか覚えていくとよいかもしれません。バスク語は、この地域を統治してきた国々で使用されるロマンス諸語とは無関係の、ヨーロッパ唯一の孤立した言語であり、関連の深い言語は他に見つかっていません。そのバスク語で名物を注文してはいかがでしょう。ピペラードを添えた皿からピンチョスをつまみ、チャコリで流し込む。そんな体験も格別のものになるはずです。

陽光降り注ぐピレネー山脈の麓には、オレンジ色の瓦屋根と白い壁を持つ家屋が寄り添うように集落を形成しています。バスクの伝統的な農家であるカセリオは、かつて大家族が住み込み、農業と牧畜を営む生活の中心でした。その特徴的な色彩は、バスク地方の旗の色に由来するとも言われています。何世紀も変わらぬこの風景は、独自の言語と文化を守り継いできたバスクの人々の、静かで力強い営みを現代に伝えています。