歴史の反響
© Imagining Dreams/Moment/Getty Images
セビリアのアルカサルは 914 年に建設が開始され、1364 年にムーア様式のさまざまな建物が繋げられて複合建築となり、今でもスペイン王室に使用されています。伝統的なタイル細工やモザイクのほか、一部の建物には建設当初のムーア様式が認められます。しかし、増築部分は他の文化の影響も受けています。動物や人の描かれたタイルやレリーフは、ムーア人がスペインの支配権を失った 1492 年以降のセビリアの風俗やカトリックの影響を示しています。地下通路を構成するアーチと雨水タンクは 14 世紀にペドロ 1 世によって建てられたもので、王のパートナーであったマリア・デ・パディーリャの名が付けられています。