赤い断崖
© Scott Smith/Corbis Documentary/Getty Images
彫刻刀で切り出したようなこの崖は、キャピトル リーフ国立公園ではおなじみの景色です。キャピトル (capitol) とは国会議事堂のこと、リーフ (reef) とは岩礁のことですが、そのどちらからも遠いユタ州のこの公園に、なぜこのような名前が付いたのでしょうか。その理由は、危険な地形であること (この地域の大部分で通行を阻む険しい断崖を、入植者たちは「リーフ」という言葉で表現しました)、そして、雄大な岩のドームがワシントン DC の象徴である国会議事堂を思い起こさせることです。写真の錆色の崖とは対照的な、大きな白いドーム状の岩は、かつて非常に活発だったこの公園の独特な地質現象によってできたものです。キャピトル リーフは、地下に何キロメートルも続く、傾斜したさまざまな堆積物層でできています。侵食と地殻変動によって数百万年の間に異なる速度で層が露出したため、高さの面でも色の面でもバラエティーに富んだ風景になったのです。