シチリアのストーンヘンジ
© Antonino Bartuccio/Sime/eStock
古代のストーン サークル (環状列石) といえばイギリス諸島を連想しがちですが、太陽が降り注ぐヨーロッパ南部もこの新石器時代の謎と無縁ではありません。シチリア島にあるアルギムスコの巨石はストーンヘンジのように人が並べたものではなく、おそらく自然に形成されたもので、大昔の神話では地上の星座の役割を果たしていたと考えられています。別の角度から見るとわかるように、この写真の巨石はその形状からワシとして知られ、他の石はそれぞれ、ペリカン、フクロウ、ライオン、ヘビ、祈りを捧げる女性、僧侶の姿に見えると言われています。先史時代のパレイドリア現象といったところでしょうか。