古代の姿を保つアルバタックス
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約 2.4 ヘクタールもの広さを誇るサルデーニャ島は、何千 km 以上も伸びる崖と、生命に満ちた潮溜まりに取り巻かれています。イタリアの島の海岸は、砂浜よりは岩の方が多いものですが、それでもアルバタックスのロッチェ ロッセ (赤い岩) などが観光客に大人気なのは、そこに古代の風景がそのまま残っているからです。この目を見張るような斑岩の柱の数々は、サルデーニャ島でかつて暴力的なまでに活発だった造島活動の名残で、その歴史は 5 億年前にまでさかのぼります。しかし、今ではすっかり動きがなくなり、今や太陽の光が降り注ぐこの島は、イタリアの中でも地震の影響を受けにくい、数少ない地域のひとつとなっています。