地球にいながら火星を体験
© Apexphotos/Moment/Getty Images
アタカマ砂漠に広がる、まるで月面のようなムーン・バレーは、コルディジェラ・デ・ラ・サルにあります。この場所はドメイコ山脈に連なり、さらにドメイコ山脈はアンデス山脈に連なっているため、さながらマトリョーシカ人形のように、山脈が入れ子になっています。この地域は極めて乾燥した気候で、生き物が確認できない場所もあるため、その環境は火星によく似ています。NASA はここで火星探査車のテストを行いました。また、この地の高度と澄んだ空を活かして多数の天文台が設置されています。一部の科学者は、火星の生物はアタカマ砂漠の微生物と非常に似ているのではないかと考えています。この地の生物は微生物ばかりではありません。ムーン・バレーの山々と塩類平原は、ロス・フラメンコス国立保護区内にあります。7つの領域で構成された保護区はのいくつかには、ラグーンと季節によって現れる湖が含まれ、そこには美しいピンク色の生物が大きな群れをなして飛来します。