壮大さよりも豊かな緑を
© ADDICTIVE STOCK/pocstock
地質学的な観点から言うと、スミデロ峡谷はグランドキャニオンの二卵性双生児と考えることができます。大きさや外観は大きく異なるものの、ほぼ同時にこの世に誕生したからです。約 3,500 万年前、コロラド川がアメリカ南西部に大きな溝を刻んでいた頃、グリハルバ川はここメキシコのチアパス州でせっせと水を流していました。その結果生まれたスミデロ峡谷は、深さ約 1 km のグランドキャニオンよりは大幅に浅いものの、友好的な気候 (ここでは気温 38 ℃の砂漠の坂道などありません) と豊かな緑を特徴としています。