グルーヴィーな休暇
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おそらく、ヒッピーのグループが 1960 年代にこのサルデーニャ島の洞窟を月の谷と名付けたのは、当時白熱していた宇宙開発競争を思えば頷けることです (それとも、トリップで見たこの世のものとは思えないような景色に触発されたのでしょうか)。鮮やかな青い波や豊かな緑こそありませんが、くすんだ色味の岩にはたしかに月面のような印象があります。いずれにせよ、この「月」に集うコミューンは根強く、2020 年代に入っても入り江のあちこちに人が住み続け、この宇宙的な名前が定着しました。