宇宙の風船ガム
© NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA)
風船ガムを大きく膨らませる大会があったとして、その世界チャンピオンに全世界で今までに製造されたすべての風船ガムを渡したとしても、宇宙に漂う風船ガムのように見えるこの塊ほど大きく膨らませることはできないでしょう。ガムを膨らませるには肺活量が必要ですが、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したこのバブル星雲 (「シャボン玉星雲」とも呼ばれます) を大きく膨張させた「肺」にあたるものは、球の左上にあるひときわ明るい光点、BD+602522 で、その恒星風があらゆる方向にガスと塵を放出し、直径 6 光年以上にまで膨れ上がらせているのです。風船ガムもシャボン玉もやがてはじけてしまいますが、残念なことに星の命も永遠ではありません。天文学者たちは、BD+602522 が今から 1,000 万年後から 2,000 万年後の間に超新星爆発を起こすと考えています。この宇宙異変により、バブル星雲は間違いなく壊れてしまうでしょう。
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