移ろいゆくツートン カラーの外観
© Marco Bottigelli/Moment/Getty Images
ここはチリのパタゴニア。このクエルノス・デル・パイネのような高山は、普段は霧に包まれています。しかし、この写真を撮影したときは幸運にも霧が無く、陽光がすばらしい角度で山を照らしていたようで、山頂部の独特な配色がはっきりと見えています。古代の氷河がこの山脈を、深部の花崗岩が露出するまで削ったのです。クエルノスとは「角」という意味で、その基部に幅広く露出した明るい縞模様がその花崗岩です。山頂の暗い色は、氷河の侵食を免れた堆積岩です。地質学的には「ルーフ ペンダント」と呼ばれますが、雄大な山の冠に見立てても素敵でしょう。